ただ好きだという、この気持ち。

□ 今だけ在ればいい。 □

ありふれた風景1

 昼食時、職員食堂にて。
 食券機前に並んだ向井、定食のトレイを前に座っている長谷川の背中を見つけ、すたすたと寄っていくと背後から覗き込む。
「よ、お疲れ。・・・今日のA定食、それ?」
「あ、お疲れ様です。はい、今日のA定、アジフライと肉じゃかと味噌汁・・・って券売機んとこに出てるでしょ」
「ま、そうなんだけどさ。ふーん、俺もそれにしよう」
「味噌汁の具、玉ねぎですよ。先生、苦手なんじゃないですか?」
「それはおまえにやるよ」
「玉ねぎだけ?」
「うん。嬉しいだろ?」
「ええ、そりゃもう。嬉しくて涙が出そうですよ」
「なんかトゲあるなあ・・・しょうかない、ワカメも付けてやる」
「いいから早く定食確保してきた方が。時間ないんでしょう?」
「おう」
 再びすたすたと券売機方面に去っていく向井を肩越しに見送り、長谷川は自分の院内phsを首から外して、向かい側のテーブルに置く。席確保の印。
 じきにトレイを手にやって来る向井のために。

-end-



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Date:2014/06/21
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