ただ好きだという、この気持ち。

□ 今だけ在ればいい。 □

ワンダフルライフex-1(3) ♥

 長谷川の身体がビクンと大きく波打ち、唇が離れた。
 はあはあと大きく喘ぐ長谷川を、向井は至近距離からじっと見下ろしてくる。その視線にすら感じて、身体中の細胞が沸騰する。神経が炙られていく感覚。

 そんな長谷川の状態が、向井に気取られていない筈がない。
 隠しようもなく欲情していく姿を、余すところなく見られている。その認識が更に長谷川を追い詰め、我を忘れさせる。
「ココ、こんなにして・・・こっちももう、ぐずぐずになってるぞ。ほら、音、聞こえるか? ぐちゅぐちゅ、って」

 責める声は、相変わらす甘い。なのに愛撫は容赦なく、痛いほどに荒い。だがそのどちらもが、今の長谷川にとってはとてつもない快感をもたらす。もう声が抑えられない。
「こんなおまえを知ってるのは俺だけ、だよな? ・・・ちゃんと返事しろ。でないと止めるぞ」
「や、っああっ、せ、んせぇっ、」

 既に全てを向井に晒してはいたけれど。
 更に腰を突き上げ、自らの指も添えて、ヒクつく様も色づいた襞も、最奥までも押し開いて差し出した。身体じゅう、どこもかしこも、向井を求めて疼いているのが判る。

「先生、だけっ・・・全部、あなたの、だから・・・っ、ぁ、もっと、欲し・・・っ・・・あなたが、」
 途切れ途切れに、やっとのことでそれだけを訴える。向井からの答えは、それまでにもまして荒々しいキスだった。

 息継ぎの合間に、ばか、となじられる。切羽詰まった、辛そうな口調で。
「おまえは怒っていいんだ。俺が勝手に不安定になってるだけなんだから。おまえは何も悪くないだろう――見合いさせられそうになったのも、その相手が医者だったのも、今日患者を連れてきたのも全部、おまえのせいじゃないだろう? こんなふうに、八つ当たりされる筋合いなんかどこにもないんだ。・・・だから怒っていいのに」

「そ、んな・・・怒ったり、できません」
 はあはあと息をつきながら、長谷川はかすかに微笑んだ。汗に濡れた向井の頬を、震える手で包み込む。
「だって、嬉しいから。・・・先生がこんな、不安定になるくらい、求めるのは、俺だけ・・・でしょう? 理不尽に、可愛がりたいのか苛めたいのか判らないやり方で、・・・ココ、こんなにして・・・獣みたいに欲しがるのは、俺だけ。・・・そうでしょう?」

 そうされて嬉しくない筈がない。
 この人がこんなふうになるのは俺に対してだけ。その姿を知っているのも俺だけだ。誇らしくない筈がない。

 時間をかけて、何とかそう伝えると、向井はかすかに笑ったようだった。そして、そうだな、と言った。
「おまえだけだ。・・・おまえだけが好きだ。欲しいのは、おまえだけだ」


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Date:2018/06/14
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018/06/14 【-】  # 

* Re: 何されても嬉しいばっかりですよ♪

hちゃんこんばんは~♪
勉強ねー、子供も大人もみんな嫌いだよね(>_<)
もちろん私も嫌いよ!

でもでも、一緒に勉強してみるというhちゃんの体当たり作戦、素晴らしいと思います☆
この場合、出来すぎない方がいいと思うですよ(^^)
教えてもらったり教えてあげたり、一緒に頑張るのだ!
長谷川父に、算数が面白くなる魔法を教わりたいねえ・・(´・ω・`)

さてさて、元見合い相手の出現に動転する向井先生(^o^)
ほんとにねー、もう家族公認なのに、それでも取り乱すんだね☆
でも、長谷川先生にしてみれば、こんなに反応されたら嬉しいよね♪ 「ふーん」ってスルーされたら寂しいわ。

なので、二人とも乱れまくるといいね!
録音・・キャー!!(σ≧▽≦)σ
とりあえず昼間、職場でふと思い出して、ボッ! って赤くなったりするがよい(//ω//)♪
2018/06/14 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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