ただ好きだという、この気持ち。

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◆ありふれた風景23(3)◆

 そこまでは長谷川の計略どおりだったのだが。
「ああどうも。向井です」
「どーも。佐上です」
 ・・・どうしてこうなっちゃったんだろう。長谷川は内心、頭を抱えずにいられない。

 向井とのラブラブぶりを忍足に見せつけ、対抗心を刺激して、佐上に電話をかけさせる。その目論見には成功したものの、他ならぬ向井から想定外のリアクションがあった。

 ――忍足と一緒なのか? しかもあいつ、酔ってるのか!? おい長谷川、今どこだ。すぐ行くから、そのまま路上で待ってろ。絶対ホテルとか入るなよ、忍足を送っていくだけでも駄目だからな!
 
 かくて。
 ネオンが瞬く繁華街の路上にて、それぞれの恋人を迎えに来た向井と佐上とが相対するというこの状況が発生したのだった。本当に、どうしてこうなっちゃったんだろう?
「あの、向井先生・・・佐上先生も、えと、立ち話も何ですから、どこかでコーヒーでも・・・」

 互いに名乗ったまま睨み合っている二人を、長谷川はおろおろと見比べる。
 口をついて出た提案は、我ながら間が抜けていると思ったが、他ならぬ忍足が賛同の声を上げた。
 曰く、「酔い覚ましのコーヒーが飲みたい、今すぐ絶対、でなきゃ帰らない!」だそうだ。

 そんなわけで、睨み合いの場は手近にあったセルフサービスのコーヒーチェーン店へと移った。
 今すぐ絶対コーヒーが飲みたいと言い張った張本人は、席に着くや否や半分眠ってしまっている。

 よく考えれば、自分たちまで店に入らなくても良かった気がしてならない長谷川だったが、しかし更に良く考えると、コーヒーでも飲みませんかと提案したのは・・・あ、俺だ。

 あれ? と長谷川は首を傾げる。やっぱり俺もちょっと酔ってるのかな?

「それにしてもお目にかかれて光栄ですよ。この人と付き合うなんて、一体どんな神経をしてる人なのかと思ってたんで」
 そして。
 表情ばかりはにこやかに、向井が口火を切った。


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Date:2018/06/21
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2018/06/21 【-】  # 

* Re: 対決ー!

hちゃんこんばんは~♪

断捨離できないよねえ(>_<)
ていうか、その前に掃除と片付けが苦手なのよね(^^;
もういい、仕方ない! このまま、今が楽しければそれでよし政策でいきましょう☆

さてさて、今日はついにハブとマングースが顔を合わせました♪
けどほんと、なんで喧嘩腰?(笑)
第一印象で「こいつ好かんわ」と思っちゃったのかしらね(^o^)
忍足先生! 彼氏はすぐに来てくれたよ! コーヒーがどうのとくだ巻いてる場合じゃないわよ!(笑)

で、間に立つ長谷川先生おろおろ(笑)
ちわわは何やらせても可愛いのです(*^.^*)
2018/06/21 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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