ただ好きだという、この気持ち。

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◆ありふれた風景24(4)◆

「え?」
 長谷川が視線を巡らせた時には、向井はもうそっぽを向いていた。
 返ってきた口調はぶっきらぼうで、だけどそれは照れているせいだと長谷川には判った。

「メガネをかけるだけで、目に映る世界が一変するんだ。ぼんやりしていたものが急にクリアになって、その綺麗さに時々感動する。あと、おまえの」
「はい?」

 肝心な――としか長谷川には思えない――ところで話を切られて、長谷川はグラスを置くと向井へと向き直った。
「僕の? ・・・何ですか?」

 んー、というのが、向井の返事だった。挙げ句、
「いや、何でもない」
 こんな台詞で流されそうになって、長谷川は居住まいを正した。
「向井先生」

 強めの声と視線とで、向井を促す。
 続きを言ってくれるまで動かない、という長谷川の決意が伝わったのか、向井は短く吐息をついた。
 そして。

「・・・顔とか、姿全体とか。はっきり見えた瞬間はいつも、毎回、嬉しい。・・・未だに」
 告げる声音はぼそぼそとしていた上に、言っているうちに照れが勝ってきたのか、最後にの辺りは内緒話でもしているかのような囁き声になった。
 そのせいで却って臨場感が募って、長谷川まで恥ずかしくなってしまった。というか、ええと、それってつまり、

「あの、先生? そう言ってもらえるのは僕も嬉しいんですけど、でも・・・ひとつお聞きしたいことが」


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Date:2018/06/29
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2018/06/29 【-】  # 

* Re: 惚気てます!

hちゃん、昼休みに携帯からこんにちは♪

猫飛び出しー! ヒヤーッとするー!(>_<)
みんな無事で良かったけど、猫もねえ、お外は危ないよ(;_;)おうちまたは秘密基地ににいなさいよ(;_;)(;_;)

けど最近の猫は、こういう場合、ちゃんと走り抜けられるようになったよね。
昔は、道の途中で立ち竦んでなかった?
習性というか本能として、ああいう場合足が動かなくなるなんかで聞いたか読んだかしたよー。
この頃は猫も、車社会に適応して進化したのかしら。でもやっぱり飛び出しはいかん、危ないー(>_<)

さてさて、今日のラブラブカポー。
もう! どんだけ長谷川先生のこと好きなの、向井先生ったら!(σ≧▽≦)
色ボケで困ったもんです←暴言

ま、一度は「何でもない」って誤魔化そうとしたから、自覚はあるんだろうけどねー♪
でも新妻としては、ドキドキ&ほっぺポッ(*^.^*)だよね♪
2018/06/29 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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