ただ好きだという、この気持ち。

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バレンタインデー・キス2018-4(2) ♥

 上下に軽く手を動かすと、長谷川はがくがくと身体を揺らした。
 後ろ手をついた壁に指を立てるようにして、懸命にこらえようとしていたが、たまらず達してしまう。

「あ、っぁ・・・あ、」
 足にも腰にも力が入らなくなったらしく、床にへたりこみそうになるった長谷川を、俺は両腕で支えた。
 だがそれさえも刺激になったようで、長谷川は俺の腕の中でひくっと喉を反らせた。
 泡がゆっくりと流れた後から現れた素肌は上気して、いい色に染まっている。

「せ、んせ・・・今日は、もう、」
 涙目で見上げてくる長谷川の目尻に、俺は唇をつけた。次いで額に、それから耳朶にも。
「これでやめたい? ・・・ほんとに?」
 耳孔に吹き込む声に笑みが混じってしまう辺り、俺も底意地が悪いなと自分で思う。
 案の定、長谷川はますます頬を染め、唇を噛んだ。俺の腕をつかむ指に、きゅ、と力がこめられる。

「せっかくのフランボワーズチョコのシロップ、おまえから使っていいよ。バレンタインなんだから、遠慮することない。俺のこと、好きにしたらいい。・・・それもやめとく?」
 唇で唇に触れながらそう囁くと、長谷川は瞬きをした。その瞳に、今までとはまた違う熱がこもったのを見て取り、俺はもう一度笑う。ほら、と内心で囁く、

 おまえだって欲しいくせに。

「バレンタインって、こういうイベントでしたっけ・・・?」
 そう問うたのは、多分、最後の悪足掻き。俺はくすりと笑ってシャワーの栓をひねった。少し強めに湯を出し、長谷川がびくびくと身体を震わせるのを楽しみながら、泡の残りを流してやる。
「処によってはな。・・・ほら、俺のことぬるぬるにして責め立てるんだろ。ベッドに行くぞ」

 その前に、と言って、長谷川は俺に顔を寄せてきた。湯に濡れたその唇を、俺は自分のそれでふさぐ。絡め合った舌はひどく熱くて、頭の芯がくらりとした。

 ハッピー・バレンタイン――なんて全然俺の柄じゃないけど。
 でも今年も、そして来年もその次も、ずっとこうしていたい。
 芯まで深く、濃密に溶け合って、どんなチョコレートよりも甘い夜を。
 おまえと、二人で。


end. 


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Date:2018/02/14
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2018/02/14 【】  # 

* Re:バレンタインだね~♡

hちゃんこんばんは~♪

今日は夕方から急に、捻挫したところ&反対側の足首(実はここも腫れてる気がしてた)がヒリヒリ痛くなって!
湿布かサポーターにかぶれたのかなあ~(;;)
それとも、履いてるサンダルが足首を前後両方から、ゴムのベルト?ストラップ?なんかそういうので締めるデザインのやつなので、それに耐えられなくなったか・・・ともあれ今もヒリヒリ痛いです。ううう、踏んだり蹴ったり(><)

しかし今日は世間ではバレンタイン本番なのね・・・。
今の職場は幸い、バレンタインの風習がない(したい人だけする、という感じ)ので、平常運転の一日でした。でも今日が勝負だった方もいるのよね。みんな幸せになーれー!

で、まあ、ここにも幸せなカップルがいるわけですが(^^;)
長谷川先生、そうだよね、明日は忍足先生のツッコミをかわす元気もなく、いいように遊ばれそうだよね(≧∇≦)
ま、そこも含めてバレンタインです☆

向井先生は、そりゃーもー、大満足のバレンタインでご満悦ですね♡
この後、長谷川先生は向井先生を好きにもてあそべたのでしょうか? 私は無理だったんじゃないかと思うなあー、トライしたけどやっぱりへろへろで結局可愛がられてそう♪
ホワイトデーに逆襲するといいよ、長谷川先生!(*^_^*)

さてさて、明日からはまた「ワンダフルライフ」に戻ります~。
が、原稿のストックがぎりぎりなので、場合によっては急にお休みとかあるかもです(><)
とりあえず今週末、原稿がんばれたらいいな!
2018/02/14 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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