ただ好きだという、この気持ち。

□ 今だけ在ればいい。 □

ワンダフルライフ(109) ♥

 向井は思いの外素直に、長谷川の提案に肯ってくれた。
 楽しみってやつは待たされた分だけ倍加するからな、というのがその理由だったが、本当は先刻たくさんかいた嫌な汗をこっそり流そうとしてくれたからじゃないかと長谷川は思う。

 そうだ――向井が緊張しなかった筈はない。
 今日までだって、すぐに家族を切り捨ててしまおうとした長谷川を、根気強く導いてきてくれた。そうして、ここまで連れてきてくれた。
 思うようにいかなくて、ずっとしんどかったに違いない。それなのに、そんな様子はまるで見せなかった。

 そんなこの人が、好きすぎて死にそうだ。

「ん、・・・っんん、」
 一人で順番に、と提案したのは自分なのに、一人きりで浴びるシャワーは淋しくて物足りなくて、そのくせ手入れは入念にしている自分がもどかしくて滑稽で。
 やっとベッドで向井と抱き合えた時には、長谷川の身体は自分でもはっきり判るほど火照っていた。
 全神経がそそけ立つ。愛撫されることを知っている部分が全て、向井を欲して色づき、屹立していく。

「良かったな。ちゃんと勃ってるぞ。どこもかしこも」
 胸の尖りを舐め転がしながら、向井は微笑混じりの吐息を落としてきた。
 たっぷりと垂らされたローションが体温であたためられ、狂いそうに甘く香り立つ。

 それら全てが刺激になる。びくびくと身体が跳ねるのを、長谷川はもう止められない。断続的にこぼれる嬌声も、ねだる言葉も。
「あ、ん、っ・・・せんせぃ、もっと、」

「もっと? どうして欲しい?」
 使い古された、焦らしの台詞。なのに初めて言われたかのように羞恥してしまう。
「そんな・・・こと、」


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Date:2018/05/30
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2018/05/30 【】  # 

* Re: まあこの2人は毎回初夜みたいなもんだからね~

hちゃんこんばんは~♪

今帰り道で市電待ってるんだけど、野球行く奴らで満員で乗れやしねえ!
野球行く奴らは歩いていかんかーい、と毎回思うわo(`^´*)
ああ、この分だと今日も帰宅難民よ~。

あ、目はね、白い目薬がきいてるっぽい! 頑張ってさし続けるわ(^^)
多肉、いつの間にか消えてる子たち、いるよね(>_<)
私は観葉植物の葉ざしもへたくそで、枝は伸びるものの増やせない・・悲しい。

さてさて、今日の新婚初夜さんたち!
言われ慣れてる言葉責めにも恥じらって答えられない新妻とか(^o^)
旦那もたまらんね! たぎるね!
この調子でしばし続きます♪
ご祝儀ラブだ~(//ω//)♪
2018/05/30 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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