ただ好きだという、この気持ち。

□ 今だけ在ればいい。 □

ワンダフルライフ(113) ♥

「・・・っふ、ン、」
 気づいたら甘いキスを口内いっぱいに受けていた。まだだ、と向井に低く告げられ、改めて彼の首筋に腕を絡める。
「ん・・・もっと・・・壊れても、いいから・・・抱いて、ください・・・」

 長谷川の中に残っていた理性のかけらが、俺は何を言ってるんだと仰天していた。が、次の瞬間更に激しくなった抽送に、そんなものはあっという間に粉々にされてしまった。
 そして体位を変えては繰り返される寸止め。
 上にされ、横倒しにされ、膝に乗せられ、後ろから、そしてまた正面から。

 そのたびに快感は強くなった。
 翻弄されて啼き乱れ、挙げ句に意識を飛ばしては、甘いキスで引き戻される――そんなことを、一体何度繰り返しただろう。クライマックスの記憶が、長谷川にはない。
 最後は二人一緒に昇りつめることができたんだろうか?

 翌日、うまく動かない身体を持て余しながら、長谷川は向井に恐る恐る訊いてみた。すると、
「同時じゃなきゃイヤだっておまえが泣くから、タイミングを合わせて、一緒にイッたよ」
 淡々とこう返され、長谷川は複雑な気分で、それでも少し安堵した。
「あの、それで僕は、ちゃんと・・・というか普通に?」

 訊かなければいい気もしたが、毒を食らわば皿までとばかりに長谷川は問いを重ねた。向井の答えはやはり淡々としていて、
「うん、ドライじゃなくてウェットで。おまえもたくさん出して、それきりくたっと。俺ももう引き戻さなかったし。身体を拭いてやる間も、ぴくりともしなかったな。・・・で、身体、大丈夫か」
「・・・はい。いえ、あの、はい」

 真っ赤になりながらもごもごと呟いている長谷川に、向井は笑った。
「スープ、ってまたインスタントのだけど、作ってきてやるから。そいつを飲んだら、また寝ろ。病院の方は、どうしても必要な指示があるなら電話で何とかして、今日は一日休養してろ。・・・ん? ああ、そうだな。俺も休むかな。たまにはそんな日があってもいいよな」
 甘やかす口調でそう言われて、長谷川はつい笑み崩れてしまった。
 そうして、向井の袖を掴むと、はにかみながら頷いた。
「はい。傍にいてください」

 今日も、明日も。これから、ずっと。


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Date:2018/06/03
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2018/06/03 【】  # 

* Re: アメとムチ♪

hちゃんこんばんは~♪

今朝は4時頃に、左下唇がヒリヒリして目が覚めました(><)
直前に蚊らしきものが飛んでたから、刺されたかー? と思いきや、なんかちょっと違う・・・かゆくないし。
なんていうかね、ピリピリというか、歯医者で麻酔をかけられた時(のを軽くしたのような)感じというか。
腫れ方も割と面積が広くて、これはもしかして口唇ヘルペスー!? 

そんなのやだよう、と怯えながら軟膏を塗って(じんましんとかに効くヤツ)、また寝て、今日は一日ごろごろしてました。熱出るかもと思って。

そしたら結局熱も出ず。腫れも、よく見れば腫れてるか?程度まで治まってきましたー。ヒリヒリも随分減って。あれっ? ってことはヘルペスじゃなくてただの虫刺され?
だってヘルペスならこんなに早く治らないよね、専用の薬を塗ったわけじゃないしね?
うーん・・・よくわかんないけど、しばらくは無理をせず、薬も塗り続けようと思いますー(; ;)

相変わらずさえない私とは裏腹に、今日の新婚さんも熱い熱い!(^o^)
昨日のSS及びリコメも、ウホッ、winnerは作者!? 光栄っす!☆
あ、脱毛範囲を他の言い方で説明すると、椅子に座っててぐっと前に乗り出した時に椅子と触れる部分もね♪ もちろん脛や腕もね♪ ってそれはもういいね♪

こんなお手入れが日常化してる長谷川先生は、ある意味、既に壊れている気がしてなりませんが、今回の♥でも抱き潰されちゃいましたねー☆
最後、記憶を飛ばしながらも「一緒がいいですっ」って泣きながらおねだりしたのね♥
そりゃー向井先生、たまらんね! 相当追い上げたことでしょう。ゴム大丈夫だったのかしら。破れなかった?←ゴルア!

で、罪滅ぼしと反省をこめて、クテッとしてる長谷川先生の身体を拭いてあげて、パジャマ着せて、ぎゅーして寝て、翌朝はスープ(インスタント)ね♪
また牛乳を入れて、マイルドに仕上げたんではないでしょうか(にやにや)。
そんでこの日は外出せずに、ずっと新妻の傍で過ごす旦那さん・・・こりゃー、多少変態でも惚れちゃいますわねホホホホホ♪
2018/06/03 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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