ただ好きだという、この気持ち。

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◆ありふれた風景23(4)◆

「あー、こちらこそ。向井先生のかつての愛用品で長谷川先生との痴話喧嘩の元になった『膝枕』、今はうちで預かってますけど、あれを見るたびに向井先生ってどういう人なのかなって思ってましたよ」

 佐上もまた、表情ばかりはにこやかにこう応じる。
 蓋を開けておいても全く冷める様子のないプラカップ入りコーヒーを前に、長谷川はまたしてもおろおろする羽目になった。

「あの、向井先生、佐上先生も・・・どうして、」
「どうしてって?」
 佐上を睨めつけたままの向井からぴしゃりと反問されて、長谷川は思わず口ごもる。
「えっと・・・喧嘩腰、っていうか・・・?」

「そんなことないよ」
 と、佐上もまた向井に視線を据えたまま、間髪入れずに否定する。佐上の場合はそれだけでは済まず、
「そういうんじゃなくて。あるでしょ、第一印象でコイツ気に入らねえなって思うこと」

 うわ、と内心青ざめた長谷川の隣で、向井が落ち着き払った声音を発した。
「俺は別に佐上先生のこと、気に入らないなんて思ってませんよ」
 そこで一旦言葉を切って、向井は自分の分のコーヒーを飲む。それから唇の端を上げ、淡々とした口調でこう続けた。

「むしろ感謝してます。佐上先生は猛獣遣いみたいなもんですからね。ただ、猛獣遣いならもっとちゃんと、猛獣の手綱を締めて欲しいとは思いますが。できなゃ存在意義がないでしょう」

 対する佐上も、片頬だけで笑った。
「勝手に存在意義を決められても困るんだけど。ていうか、うちの渉みたいに可愛い人は他にいないだろ。それが猛獣に見えるなんて、向井先生、目が腐ってるんじゃない?」
「何言ってるんですか、可愛いってのはうちの長谷川みたいなのをいうんですよ。佐上先生こそ目が腐ってますね」 

 ついにたまりかね、長谷川が割って入った。
「む、向井先生! 佐上先生もっ、」
 割って入ったものの、後が続かなかった。二人の視線を受けて、長谷川は軽く息を飲む。
「ええっと・・・」


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Date:2018/06/22
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018/06/22 【】  # 

* Re: うちのうちのー!!

hちゃんこんばんは~♪
今日は暑かったー!(><) こちらも15時には30度を記録してました・・・うひい!
もう夏だね、多肉たちも夏対応にしないとメセン溶けるね∑(・Д・・)
でも明日は天気悪くて、気温もぐーんと下がるみたいで・・・この不安定さ! おかげで凄く疲れやすくてフラフラよ~。もう1回拍手SS再録になるかもってくらいよ(><)

それにしてもほんと、今週は何だかずっとしんどかったですわー。1週間長かったし(´・ω・`)
やっっっと週末です! とらも気候のせいか、食欲が減退したり少し戻ったりと不安定なので、週末はくっついてだらだらしたいと思います。原稿はその合間に・・・(^^)ゞ

さてさて、今日は本格的にハブVSマングース、戦闘開始しております(`・ω・)
ほんと2人とも大人げないわー! とはいえ他の人が相手なら、さすがのあの1人も常識的に振る舞ったんじゃないかと思うんですが、何しろいろいろあったからね! って元凶は忍足先生なんだけどね!(^o^)

で、うちのうちの、でうちの子自慢ノンストップ♪
どんだけ自慢しても足りないわよね! ほっといたら、履いてるぱんつの柄まで自慢しそうだよね(≧∇≦)
2018/06/22 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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