ただ好きだという、この気持ち。

□ 今だけ在ればいい。 □

星屑が降ってくるII(3)

 判ってないなあ、と長谷川は内心呆れる。
 だがそれはひどく幸福な感覚を伴っていて、そのことにもう一度呆れる。そうしながらも思う。

 向井先生と一緒にいること。
 そのことがごく当たり前の、「いつも」になったこと。
 どんなに、それが特別なことか。
 特別で、嬉しいことなのか。
 この感覚には、どれだけ月日が経っても慣れることはない気がする。

 或いはそれは、この恋がどれほどのマイナスからスタートしたかということの証明かもしれないけれど。
 でも今は、それにすら感謝したいと長谷川は思う。
 そして願わずにいられない。いつまでも、ちゃんと感じていられますように、と。
 向井先生と共に在ることの幸福を。

「それにな、今年の三月三日は土曜日なんだぞ。これは何か、特別なイベントを入れろという天のお告げなんじゃないのか」
 柄にもないことを、しかし真面目な顔で申し立てる向井を、長谷川は今度はぎゅっと力を込めて抱きしめた。そうせずにいられなかった。本当にもう、と思う。
 本当にもう、この人は。

「じゃあ誕生日に欲しいもの、言います」
 その格好のまま、向井の耳元で囁く。
「向井先生、が、欲しいです」

返ってきた答えは微笑混じり。次いで腋の下に腕を入れられ、ソファの上へと引き上げられる。
「・・・それもとっくにおまえのだけど?」
「それでもいいんです。誕生日に貰う向井先生は、格別っていうか、特別なんです」
 そう言い張りながら、長谷川は改めて向井へと抱きついた。どちらからともなく重ねた唇は、とろけそうに甘い味がした。


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Date:2018/07/05
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2018/07/05 【】  # 

* Re: どんな顔して言ったやら♪

hちゃんこんばんは~♪

今帰りのバスの中です・・が、渋滞渋滞!! 野球がある時よりひどい!
大雨洪水警報のせいかなあ。くっそー、今日はそんなに降らない気がしてたわ。靴がずぶ濡れで気持ち悪いよう。バス降りてからも15分歩かなきゃだよう。

寝太郎生活、憧れるわよね~。寝て暮らしたい!けどそうはいかない、辛い(>_<)
hちゃんも主婦業ちゃんとやってるんだもん、寝れる時は寝てよし(^o^)
私も週末まであと1日!がんばろー。

さてさて、今日の目玉は非科学的な向井先生(^o^)
あと、そかそか、あったね指輪!お互いに贈りっこしたとはいえ、あれは大きかったね(^_^;)失敬☆
ま、この人たちは、欲しいものっつったらお互いだからー♪
高望みなのか安上がりなのか謎(*^.^*)
2018/07/05 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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