ただ好きだという、この気持ち。

□ ごめんなさい大好きです □

もう一度、もう二度と(28)

 長谷川の説明はなおも続く。
「帰ったらこれ、パックから出して密封できるものに入れ直して冷凍してくださいって言ってました。その時は一回量ごとに小分けするといいです、って。出がけに冷蔵庫に移しておいたら夜には解凍されてますから、とも」
「・・・判ってるよ」

 学の伝言を余さず伝えようとするあまり、まくしたてるような早口になっている長谷川に、司は思わず笑ってしまった。そして思う。全く、学ときたら。

「俺のこと、生活能力皆無だと思ってるんだろ。お生憎様、ちゃんとできるよ。学と出逢う前は、一人で生活してたんだから」
 笑いながら、愚痴りながら、それでも気づいたら司の手はレジ袋を撫でていた。大切そうに。愛おしそうに。

 そんな司を見やる向井は、もう何も言わなかった。
 そして、長谷川もまた。
 両手にそれぞれレジ袋と傘を提げて辞去する司を玄関まで見送り、ただ、頭を下げた。
 深々と。


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Date:2018/10/04
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2018/10/04 【】  # 

* Re: 会えないと言われて素直に帰る・・

hちゃん、昼休みにこんにちは♪
えごま!?? 名前自体初めて聞いただよ~(^o^)
ぐぐってみたら紫蘇の仲間なのね? クセがあるって書いてあったー・・実際そうでしたか(^_^;)
新しい食材って全然冒険してみてないわ、私(>_<)
いつも行くスーパーが定番ものしか入荷しないのもあるけど←人のせいにしちゃいかん。

さてさて、司先生・・帰っちゃった(´・ω・`)
そうか、ドア越しに声かけるとか、しても良かったよね・・私も司先生も考えもつかず!
こういうとこに恋愛スキルの低さが表れるのよね☆

あ、でもこのくだり、ネタになりそう(^o^)
今後の原稿に盛り込ませていただくです、ムフー♪
そんなくんなで、司先生は引き続きロンリー状態。
明日も応援してやってくだされ☆
2018/10/04 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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