ただ好きだという、この気持ち。

□ ごめんなさい大好きです □

もう一度、もう二度と(49)

 それから。
 司は仕種で学を促して、寝返りを打たせた。
 腕の中に抱え込む形で向き合った学は、案の定泣きべそをかいていて、司は思わず苦笑する。全く、こいつは。

「あいつ――ショウだっけ。奴のことを俺は一生許さないし、あいつがまた学の間近に来るなんて考えるのも嫌だ」
「だからもう、」

 かすれた声で学が言いかけるのにかぶせて、司は言葉を続けた。声と瞳とに力をこめて。
「だから。俺も一緒に行く」
「司、さん?」

 言ってることが判らないと顔に書いて、学が司を見つめてくる。まあ判らないよなと司も思い、そうしたら自然に口角が上がった。
 学を抱く腕を動かして、その頭を撫でる。宥めるように。安心させるように。

「一緒に行って、ショウと学の間に立つ。前の時はできなかったから、今度はちゃんと盾の役目を果たす」
「え・・・?」

 学の瞳が大きく見開かれ、その拍子に涙が筋を描いてこぼれ落ちた。それを司は、親指でぬぐってやる。
 そうして、意識して穏やかな声音を送り出す。学がきちんと受け止められるよう、ゆっくりと、言い聞かせる口調で言葉を継ぐ。

「自分を曲げて、無理して言ってるんじゃないよ。そうしたいんだ、俺が。これからも学と一緒にいるために、これは必要なことだと思う。学にとってもだけど、俺にとっても」


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Date:2018/10/25
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Comment:2

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2018/10/25 【】  # 

* Re: こういう涙はいいよね(^^)

hちゃんこんばんは~♪

ハロウィンねー。なんか浸透してるっぽいねー。
しかし私は未だにあれの意味がわからんのです(^_^;)
もちろん、なーんもしたことないっす(^o^)
渋谷やらに繰り出す若人たちよ、はよ帰りやー。

あ、長谷川先生は大丈夫! 暦に関わらず向井先生にイタズラされてるから(*^.^*)

さてさて、今日はやっと! 司先生が決意表明してくれたよー!
細切れにしてるのもあるけど、ここまで長かったー(>_<)
でもこれからなんだよね。こうなったらサクッと対決!といきたいところですが、入れそびれてるモチーフもあるので、また寄り道します(^_^;)

道は遥かだけど、どうか引き続きお付き合いのほどをー(;o;)
2018/10/25 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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