ただ好きだという、この気持ち。

□ ごめんなさい大好きです □

もう一度、もう二度と(50)

 そう言いながら、司の奥からこみあげてくる熱いものがあった。
 ・・・そうだ。俺はあの時、本当に何もできなかった。

 学を救命してくれたのは外科の黒田先生を始めとする医療スタッフたちだったし、俺自身を守ってくれたのは向井先生と長谷川先生、大島のお義父さん、それにうちの家族だった。

 それについては、特に学を助けてもらったことは素直に感謝しているし、そもそもどれだけ感謝しても足りないくらいだけれど。でも本当は。
 俺が、自分で、学を守りたかった。
 自分のこの手で――この身体で。
 学を。
 
「・・・・・・」
 ゆっくりと、学の瞳に理解の色が広がった。
 と同時にあふれてきた透明な雫を、今度はこらえられなかったらしい。代わりに学は、額を司の胸に押しつけてきた。そのまま、くぐもった声を絞り出す。
「もお・・・司さん、どれだけ惚れさせたら気が済むの」

 カッコよすぎた? と、笑わせようとして言ったのに。
 はい、とまともに頷かれて、司も照れてしまった。このままだと赤面してしまいそうだったので、慌てて意識を逸らす。えーとえーと。
「あ、っと、そう、そうだ! 対決の時さ、二人であれ、して行こうよ」
「あれ?」

 ぐすっと鼻を鳴らしながら問い返した学の耳元に口をつけ、司は一言、囁いた。
「指輪」


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Date:2018/10/26
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2018/10/26 【】  # 

* Re: もっとこう、強そうな武器をだね・・

hちゃんこんばんは~♪

やっと週末! 今週長かったよー(>_<)
ああ、土日はもう何もせずだらだらしたい・・更新止まったらゴメンネ☆←おい

イタズラされる長谷川先生は、R18になるかと思われるので、離れがいいかも~(^o^)
拍手SSは一応、全年齢向けをね・・心がけてはいるのです・・たまに外れそうになるけどさ(毛の話とか)

さてさてさて!
いや、私としては、どうせなら鉄パイプとかメリケンサックとかの方がいいと思うんだけど!
指輪ったって、魔神が出てくるようなやつじゃないし←そんなもの売ってません

指輪についての諸々はまた明日に!
向井先生たちは普段からつけてる(と思う)のに、司先生たちは? って気になってた・・のは私だけだな(^_^;)
とにもかくにも明日も宜しくです☆

2018/10/26 【なか】 URL #hc9S4FeM [編集] 

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